その時、その資金で何か事業を立ち上げようと思いついた。イメージしながら会社の名前まで考えた。そして閃いた名前が「SIRIUS」だったのである。あまり深く意味を考えたわけではなく、ただその言葉の響きが心地よかっただけである。
 ところが宝くじは300円しか当たらなかった。

 その数週間後、つまり2007年1月になんと導かれたように、セラピストの勉強を始めることになったのだ。
 今思うと、左手に急に現れたほくろは宝くじに当たるという幸運ではなく、自分の使命に気づきその道に入るという標だったのではないか。
 
 そしていざこの道で生きていこうと決めたとき、ショップの名前はそれしか浮かばなかった。それからあわてて調べたのだ、シリウスという星のことを・・・。

 とても懐かしい気がした。

 とても運命的な気がした。

 とても神聖な気がした。

 セラピストの道に入る前に現れた左手のほくろ・・・。そして全ては初めから決まっていたのだなと感じた。


セラピスト紹介

 渡邉慈子(わたなべやすこ)

 1967年生まれ

 子供の頃は妙に冷めていて子供らしくなかった。
 そして、いわゆるよい子だった。親に反抗したこともなければ、勉強しろと言われたこともなかった。
 本家の跡取り、一人娘で育ち、大切に真綿で首を絞められるような、別名執着ともいう愛情をいっぱい受けて育てられた。
 現在私の息子は小3だが、私は小3で十二指腸潰瘍になった。
 毎日習い事の嵐で友達と遊ぶ暇もなかった。そのくせ母は私に友達ができないことをとても心配していた。そして良い子であることでいじめられていた・・・。性的虐待も受けた。これは当時の自分がその記憶を消してしまい、4年前突然思い出して、セラピーの道に入るきっかけを作ってくれた大事な道標にもなってくれた。
 高校・大学と、家出したり自殺未遂したりもしたが、傍から見ればかなり順調に進み、就職、結婚とトントン拍子(?)に進んだ。
 物心ついた時から、どこへ行っても誰といても、どこにも居場所のない孤独感は、ずっと付いて回り私を蝕んでいた。
 

 子供を授かるのに時間もお金もがかかった。周りからのプレッシャーはとても大きかった。7年後、一人息子誕生。
 自営業を夫婦で始め、金銭的に苦労し、自宅が火事になり、ついで水害に遭い、婿養子である夫と同居していた私の両親が前からぎくしゃくしていたのが決定的になり夫婦別居、続いてきたのが夫婦の危機である。
 この頃はかなり参っていて(特に金銭的に)夜な夜な幼子を車に乗せて海や川をさまよった。 
 自営の仕事を手伝いながら、勤めにも出て、その他に夜中アルバイトもしていた。夜もろくすっぽ眠れず、休みもなく、いくら働いても借金は返せず、子供の保育料も払えず、火事の裁判を一人で背負い(類焼だったので)、この頃はいわゆるドリンク剤を1日5本位飲んでいた。
 そんなとき性的トラウマの記憶を2つも思い出してしまったのだ。

 体の震えとフラッシュバックが繰り返し起こり、私は完全に壊れた。

 心療内科のお世話になった。
 薬漬けになった。
 新興宗教にもはまった。
 でも何一つ解決はしなかった。

 家事も片付けもできなくなった。

 そんな時、ふと思い出したのが今師匠であるロランさんだった。その何年か前にフリーペーパーで記事を見つけて、予約まで取ったのに直前でキャンセルしてしまったことを思い出した。
 その時の記憶を頼りにHPを探し出し、すぐにセッションの予約を入れた。
 
 カウンセリングとヒーリングを2回受け、その半年後、私は自分でもびっくりするほどあっさりと自分の実家に夫を残して子供と二人家を出た。

 良い子で通してきた私からはとても考えられない行動であった。

 きっと世間様から見れば、私の行動は軽率だと言われるだろう。
 私の住んでいた土地は特に古いところなので、実家の両親を残して、奥さんの辛抱が足りない、とか子供がかわいそうだとか噂はいまだに尽きないだろうと思う。

 わが子は広汎性発達障害(ADHD,LD障害、アスペルガー障害、軽度知的障害)と診断され、特別支援学級に通っている。ついでに学校はあまり好きではなく、時々行かない。
 子育てにもずいぶん悩んだし、やはり周りから責められた。
 今は子育てをとても楽しんでいるし、息子に関しては何一つ心配はしていない。時期が来れば自分の能力に目覚め、今回の使命を思い出すであろうから。

 私が今言えること、それは今の自分が今まで生きてきた中で一番好きだということ!

 そして今までで今が一番体調がいいということ。

 そして過去の体験、過去の出会い全てが、今あることに繋がっているということ。

 今までの全ての経験、出会った全ての人たちに本当に感謝している。

 だって何一つ欠けても、誰一人欠けても今の最高に素晴らしい私は存在しないのだから・・・地球上全ての・・・いいえ、今この私を取り巻く宇宙に、全ての意識に感謝し祝福します。


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SIRIUS
shop紹介

 SIRIUS(シリウス)という名は簡単に決まってしまった。

 実はセラピストになるべく勉強し始める前、そう・・・あれは2年前程の2006年12月中頃だったか、私の左手の平ににいきなりほくろができたのだ。それもほんの2週間ぐらいの間に。

 当時は金銭的にも精神的にもかなりひどい状態だったので「これは絶対宝くじが当たる!!」「幸運がやって来るに違いない」と確信し、売り出し終了が数日後に迫った宝くじ売り場に滑り込み、年末ジャンボ宝くじを10枚買った。
 絶対3億円当たると確信していたので、それからはもう借金を返して、離婚成立させて…と使い道の計画をあれこれ立てていた。
 
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